「海の遊び場」に潜む、命のリスク

※この内容はフィクションです。
海底に招かれたゲストの中には、「アリエルのプレイグラウンド」と呼ばれるエリアがあることを知っている人がいるだろう。

トリトン王の末娘のプリンセス、人魚のアリエルが遊び場として泳ぎ回っている海域だ。

実は、この一見安全な海域にも思わぬ危険が潜んでいる。小魚たちが戯れていて、我々もつい無防備に泳ぎ回ってしまうが、意外にも気を張らなければならないポイントは多い。

海に不慣れな我々は、どんなものに気を付けるべきなのか?

自分の命を守るためにも、次のポイントは抑えておこう。

①釣り人のトラップ


遊び場の入口、海藻に囲まれた場所は小魚たちの楽園。

しかし上を見上げれば、油断できないエリアであることが分かると思う。
そう、「罠」である。

無数に張り巡らされた網も、海面から垂れる釣糸も、残忍な漁師たちが仕掛けた恐ろしい罠なのだ。

もしも近付いて捕獲されてしまったら……
数時間後には皿の上、ということになりかねない。
↑呑気に泳いでいるように見えて、小魚たちは器用に網をかわしている。

②沈没船のサメ


沈没船の近くはサメの根城だ。

サメにひとたび噛まれれば、すなわち致命傷。サメを見付けたら、岩壁や船の壁を背にして背後に廻られないようにしよう。

刺激しないように、ゆっくり泳いで遠ざかるのだ。

ガリオン・グレイヴヤード周辺を泳ぐときは、常にサメを意識しながら、冷静な行動を心掛けよう。
↑もしも目があってしまったら……泳いで逃げられるなどとは思わないことだ。ゆっくり目を閉じて、親しい友人たちの顔を思い出そう。大丈夫、すぐに終わります。

③シードラゴンの口の奥に……


先へ進むと見えるのが、巨大なウミヘビのような骨だ。
シードラゴンと呼ばれ、その奥には恐ろしい魔女が住んでいるという。
怪しげな声に誘われるままウミヘビの口に侵入した者が、魔女の魔法により無惨な姿に変えられた、という話は後を絶たない。

王国を追われ、海のはずれにひっそりと移り住んだという魔女、「アースラ」がここにいるのでは、などと嘯く者もいるが……。
↑不可思議な位置に置かれた鏡。ある者は、鏡越しに紫がかったタコの触手のようなものを見たという。真偽は定かではない。
如何だっただろうか。

泳ぎに慣れた魚たちならばいざ知らず、不慣れな我々にとってはプリンセスの遊び場ですらも危険がいっぱいなのだ。

その事を念頭に置き、なるべく単独では行動せず、危険な目に合ったらすぐに助けを呼ぼう。

……呼んだところで、恐らく大半の小魚たちは目を逸らすだろうが。

(文・写真:Nos_ghostopia)

この記事の内容はフィクションです。
実在のアトラクションに関する一個人の創作であり、公式の設定を紹介するものではありません。


ディズニーシーの待ち時間に読んで欲しい嘘記事メディア「ゴーストピア通信」

空想は現実を面白くする。 ヴィランズワールドのはずれにある、ゴーストたちの楽園、ゴーストピアに本社を構える架空のメディア。ディズニーシーを愛する幽霊が、「現実の今」を考えるためにフィクションの力を借ります。

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